大学院留学の基礎知識
 

■修士号を取得し、経営管理者を目指す

 大学院留学の中でも、特に注目を集めているのが、MBA取得を目指した留学である。MBAとはMaster of Business Administrationの略で、日本語では「経営(管理)学修士」と訳される。つまり、MBA取得者とは、経営学について大学院レベルの学識を備えている者ということになる。とはいえ、プロフェッショナル・スクール(実学系)であるビジネススクールでは、学術系の大学院と異なり、単なる学究的な活動にとどまらず、社会で即戦力となりうる経営管理者の養成にも重点が置かれている。

 そもそも経営管理学が初めて論じられたのは、アメリカのペンシルバニア大学のウォートンスクールにおいてであるが、その後ハーバード大学のビジネススクールが、ケース・スタディを主とした教育法を開発し、現在この分野では同大学が中心的な役割を果たしている。

 カリキュラムの内容は、各ビジネススクールによって異なり、起業、国際ビジネス、金融などそれぞれ得意とする分野を生かして特徴を打ち出している。また、世相を敏感に反映し、近年ではeコマース、eビジネス、バイオビジネスなど新しいプログラムが次々に誕生している。

 さて、実際にMBA留学の出願手続きをする場合には、おもに以下の資格や提出物が必要になる。

  1. 学士号(つまり大学卒業生であること)
  2. GPA(=Grade Point Average : 大学での成績):一定以上の成績を求められる場合が多い。
  3. GMAT(=Graduate Management Admission Test : ビジネススクール入学の際に求められるテスト)
  4. TOEFLテスト、IELTS(IELTSはイギリスなどへの留学の際にTOEFLと同等の役割を果たす試験)
  5. エッセー(小論文)
  6. 推薦状 : 1〜3通
  7. 履歴書

 このほか、面接を課す大学もある。なお、入学許可の判定は、出願者の学力、経歴、個人的資質などを基に、あくまでも総合的に下されるものなので、GPA、GMAT、TOEFLなどのスコアは、よいに越したことはないが、何点取れば合格といった線引きはできない。

 また、MBAと聞くと、アメリカの大学ばかりを連想しがちだが、ヨーロッパやオセアニアなど、他の地域のビジネススクールも十分検討に値する。ただし、取得に要する期間をはじめ、いくつかの点でアメリカとは条件が異なるので、こまめに情報を調べよう。


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