大学院留学サクセスガイド
 

 大学院は、学習目標や研究テーマがはっきりしないまま卒業できるようなものではない。この点、幅広い教養を身に付けることに主眼を置く学部課程とは決定的に異なる。まずは、何のために留学するのか、気持ちを固めてから出願準備に取り掛かろう。


留学を成功に導くために1:留学前に自問自答

■費用、期間、年齢などさまざまな観点で考えよう

 どれほどの決意をもって大学院留学に臨むのか、その答えを出すために、まずは、次のような項目をチェックしてみてほしい。

●何のための留学か
 大学院で学ぶということは、貴重な時間とお金をかけてまで、ある分野の専門知識を身に付けるということ。自分のキャリアプランを見据えたうえで留学を決意し、また、それに合った適切な大学院プログラムを選択しているだろうか。

●海外でなくてはいけないのか
 海外で学ぶ理由は何だろうか。そこでしか学べない特徴的なプログラムや、その分野に秀でた教授陣の存在など、日本の大学院では満たされないものがあるのだろうか。インターネットを利用した遠隔教育や、海外の大学の日本校が提供するプログラムで学ぶ方法もある。

●学位の取得が必要なのか
 学位は絶対に必要なのか。それとも自分の求める知識や技術が修得できればよいのか。もし後者であれば、postgraduate diploma / certificateなどと呼ばれる資格の取得を目指す道もある。留学期間や費用も変わってくるので、システムをよく調べたい。

●費用
 私費留学の場合、学費や生活費に関するサポートをかなり受けられないと、経済的負担が大きい。大学院留学後に、高収入の仕事が必らずしも保証されるわけではないので、留学にかける費用がその後の人生に見合う投資なのか、よく考えること。

●期間
 修士号取得にかかる年数は、1〜2年。博士号であれば、3〜7年。あなたは、これを人生80年として、そのうちのわずかな期間ととらえるだろうか。自分の人生プランと照らし合わせてみよう。
 また、自分の学習目的や研究テーマがあいまいなために、履修期間が延びてしまったり、ときには学位取得前にドロップアウトしてしまったりと、時間の無駄にならないように。

●年齢
 確かに、大学院留学前に社会経験をある程度積んでおくことには意味がある。ただし、留学後のキャリアのことを考えると、できれば20代で修士号、30代で博士号取得を目指すつもりでいたい。

●留学にふさわしい時期かどうか?
 自分のキャリアにとっていつ留学するのがよいのか、また、大学院で学ぶ前にどのような知識やスキル、経験が必要なのか、よく考えよう。日本の大学院で自分の研究分野や研究手法を固めてから留学するという選択肢が、ときには有効なこともある。 以上のような項目に対して自分なりの説明ができ、はっきりとした方針を立てて大学院留学に臨めば、より有意義な経験ができることだろう。


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