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■芸術やスポーツなどの授業や課外活動もいっぱい イギリスの教育水準は世界的にも評価が高く、イギリスの学校には世界各国からの留学生が学んでいる。教育水準が高いといってもイギリスの教育は、決して進学を目的とした受験勉強だけをするのではなく、生徒一人ひとりの能力や個性を伸ばす教育を行う場として重要な役割を担い、自分のやりたいことを順々に探していけるような環境が整っている。たとえば、敷地がゴルフ場のような広さをもつ私立校もめずらしくなく、コンピューターはひとり1台の使用で、全科目にわたってコンピューターを使用した授業態勢がとられている学校も少なくない。 そして、授業内容は暗記中心の勉強ではなく、学んだことを理解し、そこから自分の考えを導き出せるような教育をしていく。学ぶ科目も多く、どの科目も同等に扱われ、ひとつの科目の勉強を通して考える力をつけようとするのがイギリスの教育の方法だ。 さらに、イギリスの学校のカリキュラムはバラエティー豊かで、たとえば主要科目に加えて、演劇、ダンス、環境学などを設けているところもある。また放課後には、ボランティア活動への参加やサッカー、クリケット、ラクロス、乗馬などイギリスの伝統的なスポーツをクラブ活動などで盛んに行っている。そして、イギリスの学校はこういった課外活動も勉強と同じぐらい大切と考えているのだ。 また、私立校の多くがピアノ、バイオリン、フルートなど、生徒の希望に応じた個人レッスンが受けられるように対応している。
イギリスの教育システムは日本とは大きく異なる。たとえば義務教育の期間だが、イギリスの義務教育は通常6〜16歳の11年間。これは地域や学校が私立か公立かによって異なる。公立校は、6〜11歳の初等教育を行う「プライマリー・スクール」と12〜18歳の中等教育を行う「セカンダリー・スクールとに分けられる(スコットランドでは12〜17歳)。
私立の学校は公立校とは呼び方がちがって、「プレパラトリー・スクール」あるいは「パブリック・スクール」と呼ばれている。イギリスの大学はほとんど公立だが、初等教育や中等教育の学校は私立校が多く、イングランドには約2300校、スコットランドには約110校ある。私立校には寮制の学校である「ボーディング・スクール」も多く、生徒は寮生活を通して学校生活だけでなく、寮の中でも規則正しく生活し、紳士・淑女としての教育が行われている。
その他の大きなちがいは、日本では学校に一定期間通学して勉強することによって、卒業資格を得ることができるが、イギリスでは「卒業」という制度がないということ。義務教育は"Fifth Form"という学年の最終学期の学期末に行われる全国レベルの統一試験GCSE(General Certificate of Secondary Education)で終了する。GCSEは約30の試験科目から自分の適性や能力に合わせて8〜10科目を選んで受験する。この試験は、ペーパー試験の結果だけでなく、過去2年間の該当科目の成績も合わせてA〜Gの7段階で評価される。受験義務はないが、その結果がその後の就職や進学に大きく影響してくる。 大学などの高等教育機関に進学を希望する生徒はこの後、18歳までの2年間に、GCE|ASレベル(General Certificate of Education, Advanced Subsidiary)、GCE│Aレベル(General Certificate of Education, Advanced Level)のふたつの統一試験に向けて"Sixth Form" と呼ばれる課程で勉強する。GCE|ASレベル、GCE│Aレベルは日本の大学1、2年の教養課程レベルに当たる高度な内容の試験だが、3科目に合格することが望ましいとされている。試験の内容は論文形式や研究発表の場合もある。こうしたことから、イギリスの高校からイギリスの大学への進学を希望する場合は、"Sixth Form"に入る前が望ましいわけだ。スコットランドの教育制度はイギリスと異なる部分が多い。
イギリスの中学へ留学する場合は「私費留学」になるが、高校への留学には、「交換留学」「私費留学」の方法がある。「交換留学」は1年間。公立高校に留学するケースがほとんど。「私費留学」は私立校への留学となる。 イギリスへの私費留学で覚えておかなくてはならないのが、ほとんどの私立校では後見人(ガーディアン)をつけることを入学条件のひとつにしているということ。単身での留学生が病気や事故などの緊急時に保護者に代わって世話をしてもらうこと、また学校の寮は、長期休暇中にはすべてが閉まってしまうので、その期間中に滞在できる家庭が必要になることから、こうしたことが可能な人に後見人を頼む必要がある。イギリスに知人などがいない場合は、斡旋業者に依頼して探してもらうこともできる。留学生をいろいろな面でサポートしてくれる後見人の存在は、学校の選択と同じように大事なことなので、信頼できる家庭を選ぶようにしよう。 |