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■交換留学の発祥地で受入態勢が整う アメリカは、古くから留学生を受け入れている交換留学制度の発祥の地。そのため、留学生の学習面、生活面のアドバイスをしてくれるカウンセラーが常駐している学校や、留学生のための英語特別クラスである、ESL(English as a Second Language)の授業を行う学校が多いなど、受入態勢が整っていることはなんとも心強いことだ。交換留学生、私費留学生を問わずアメリカの人気が高いのはこんな理由からだろう。
アメリカの教育で大切にされているのは、「サバイバル教育」。人種のるつぼ、アメリカで生活するには、それぞれの人のバックグラウンドを理解すると同時に、自分なりに自己の存在をアピールしなければならない。そのため、小さいときから学校でも家庭でも個性を尊重し、長所を伸ばすための教育が重んじられている。たとえば、日本の多くの教室で見られるような、先生の講義中心の授業や試験のための知識を詰め込む教育とは違い、個人やグループでの研究発表や討論などを通して、生徒の積極性を育て、自分で考える力を伸ばす教育をしている。 また、教育の場は教室の中だけではなく、校外の施設を訪ね、いろいろな人の話を聞く機会も設けている。課外活動や地域活動も盛んで、地域のイベントや学校同士のスポーツ大会、そしてボランティア先進国ならではのさまざまなボランティア活動も学校教育に取り入れている。 多くの機会から、自分の好きなことを見つけ、自分の可能性を感じることができる、これがアメリカ留学の魅力でもある。
日本の高校と大きく異なるのは、まずスケジュール。アメリカの学校の新学期は9月に始まり、翌年の6月に終了するので、卒業式は6月ということになる。日本人の場合、6月末のサマースクールから9月の入寮日までを、英語習得期間にあてて早めに現地に向かう留学生も多くみられる。交換留学においても、7月末に出発して、新学期のあいだまで現地で英語学習を含めたオリエンテーションを行う団体がほとんどだ。
学校のシステムもまた日本と大きく異なる。日本でいう小学校は「エレメンタリースクール」、中学は「ジュニアハイスクール」、高校は「シニアハイスクール」と呼ばれている。また、小学校を「プライマリースクール」、中学・高校を「セカンダリースクール」と呼ぶ場合もある。大学進学を目的とした私立校などは、「プレパラトリースクール(プレップスクール)」と呼ばれたり、寮制の学校は「ボーディングスクール」と呼ばれたりしている。学校の特徴によって名前が異なるわけだ。 学年制度も、日本が全国的に6―3―3制なのに比べ、6―2―4制をはじめ、6―3―3制、5―3―4制など、州や学校によって区切りの年齢が異なる。また日本では「中学1年生」「高校3年生」などというように、中学・高校を区切りで呼ぶが、アメリカでは小学校の続きでそれぞれ中学1年生を「7年生(Grade7)」、高校3年生を「12年生(Grade12)」などと学年を通して呼んでいる。 自分の通う学校がどんな呼び方の学校なのか入学が決まったらあらかじめチェックしておこう。
アメリカの高校は単位制で、英語やアメリカ史、体育などの必修科目ももちろんあるが、高校2年生になると選択科目がぐっと増える。進学を希望する生徒は進学に必要な科目や単位数に沿って履修したり、就職を希望する生徒は就職のために有利な技術的科目を選択したり、あるいは好きな分野を伸ばしたい人は、自分の興味ある科目を履修したり、と将来設計や自分の持ち味を生かすための教科を履修できるシステムになっている。そして、日本の学校のようにホームルームで行動するのではなく、各科目の先生の部屋(教室)に移動して授業を受ける。このため休み時間はさながら民族の大移動のようだ。
中学生の場合、他の国と同じようにアメリカも交換留学生は受け入れていない。中学生は基本的に「私費留学」での留学となる。 高校から留学するには、「交換留学」と「私費留学」の2通りの方法がある。 「交換留学」は、米国・国務省国際青年交流計画に基づいた、特別な国際交流プログラムで渡航する。この場合、ビザは通常の学生ビザではなく、「国際訪問者ビザ(J1)」が発給される。まず受け入れ先のホストファミリーが決まり、ホームステイをしながら同じ地域の公立高校に通うのが通常のスタイル。交換留学で注意しなければならないことは、期間は1年間と限られているため、たとえアメリカの大学に進学が決まっていても、期間満了の1年後にはいったん帰国しなければならないことだ。また、「私費留学」では「学生ビザ(F1)」が発給される。
一方「私費留学」は、私立校への留学が一般的。入学条件は各学校によって違うが、TOEFL 173程度が要求される場合もある。 また、滞在方法は、ホームステイや現地の親戚宅などから通う場合を除いて、学校の寮に入るのが一般的だ。寮では、世界各国からの留学生や現地アメリカの生徒たちとの共同生活を通じて、異文化に対する意識や規律を学んでいく。友情が育つのも寮生活ならではといえるだろう。 また、私立校は個性豊かな学校が多く、スポーツが盛んな学校や語学の選択科目が豊富な学校、音楽や芸術など、クリエイティブな教育に力を入れている学校など、バラエティーにあふれた内容となっているところが多くある。郊外型の私立校は自然豊かなキャンパスも魅力のひとつだ。 |